「新しい仕事を任せようとすると
『自分には無理です』と
引き受けようとしない」

「失敗するのが怖いのか
なかなか新しいことに挑戦しない」

部下や後輩を育成する立場にある方から
よく耳にする嘆きです。

変化のスピードが速く
過去の経験則が活かしにくい今の時代。

失敗を恐れず
「まずはやってみる力」が
個人にも組織にも求められています

では、新しい仕事を任されたとき
「自分ならできるかも」
と思う人と

「自分には無理」
と諦める人とでは

何が違うのでしょう?

これからやろうとすることに対して
「自分ならできる!」
と思える力が「自己効力感」です。

自己効力感を高める方法
いくつかありますが

「やってみたらできた!」
という経験を積むことは、その一つです。

新しい何かに挑む際に
「あのときできたから
今度もきっとできる!」
という気持ちにつながるからです。

「いやいや!
そもそも挑戦しないのだから
達成経験なんて積めないでしょ!」

という反論が聞こえてきそうですね。

私がお勧めしたいのは
育成する立場の方が
「ふりかえり」をサポートすること。

日々の仕事の中で折に触れ
一緒にふりかえりを行い
できたこと、成長した点を
本人に自覚してもらうのです。

「こんなことは大したことではない」
「成長した点なんて無い」

自分の成長は、案外自分では
気づいていなかったり
認められなかったりするのではないでしょうか?

事実をベースに
きちんと言葉にして伝え続けることが
「自分にもできた!」
と認める気持ちを育てます。

もし部下や後輩に対して
(お子さん、パートナー、ご自身に対しても)

「成長した点なんて全くない!」

「できたことなんて見当たらない!」

と思われるなら、どんな些細なことでも結構です。

目を凝らして
できたこと、成長した点を
探すことから始めてみませんか?