「自分と友だちのすてき発見!」「ちょうどいい感じで過ごそう!」


武部 弘子 さん
JREA認定レジリエンストレーナー
Resilience Bloom Career 代表

鈴木 由乃 さん
JREA認定レジリエンストレーナー
enicot 代表
研修の概要を教えてください
昨年秋に小学校の先生方に貴重な職員会議の時間を頂き、90分間の「レジリエンス研修」を開催しました。
その後、高学年に向けて「レジリエンス授業」の依頼を頂き、12月に5・6年生45分授業4クラス、1月に4年生3クラス・特別支援学級1クラスの授業を先生方協力のもと終えることができました。
授業のベースは「強み発見」を学年の課題に合わせて先生方と打合せをした上でカスタマイズした内容にしました。
レジリエンスをこの研修に取り入れたのは、どのような目的やねらいがありましたか
まず先生方にレジリエンスをお伝えしたかった理由は、直面されている以下の課題解決のヒントにして頂ければと思ったからです。
①教職員のストレス増大
②児童・生徒のメンタルヘルス対応
③変化の多い教育環境への適応力向上
④職場の人間関係を円滑にする。
次にレジリエンス授業が子供たちに必要だと思った理由は、事前リサーチさせて頂いた以下の課題の通りです。
①自己肯定感の向上
②ストレス耐性の強化
③周りと関わる力の向上
④自己コントロール方法の習得
以上からレジリエンスを研修、授業に取り入れました。
実際に授業のなかで、「先生たちもレジリエンスを学びました」と紹介頂いたことからより浸透していくと確信しました。
研修中の参加者のご様子はいかがでしたか
校長先生からは「児童の発達段階や担任の先生からの要望に合わせて、授業展開や言葉を考慮しながら実施いただき、子どもたちにこれから生きていく上での『心の持ちよう』を温かく指導してくださいました。
教職員研修で先生のお話を伺ったときに『レジリエンス』の心のしなやかな力は、これからのVUCAの時代を生きていく若者や子どもたちに必要不可欠な力であると改めて感じました」というお言葉を頂きました。
児童たちはワークを通じて自他の良い面に目を向けることで自己肯定感の向上に繋がり、気持ちを数字で可視化しコントロール方法を学ぶことにより、ストレスの解消にも効果が現れることが期待できました。
トレーナーとしてこの研修を行った感想をお聞かせください
企業の新入社員研修や管理職研修などでレジリエンスを取り入れて好評を頂いております。
現場では「ネガティブはいけないこと、~ねばならない。」思考で長年乗り切ってきましたが、レジリエンスはそんな考えを一掃し、生産性の向上に繋がり、心に刺さる指導方法を気づかせてくれました。
就労支援事業に携わっておりますが、もっと早い段階での解決の糸口がレジリエンスなのです。
それを学ぶことがwell-beingに繋がり、暮らしやすい地域社会を築くことができると考えています。
そのため、小中学生や子育て世代にレジリエンスを伝え、変化の激しいグローバルな社会を柔軟に逞しく共に生き抜いていきたいと思い研修や授業を実施しています。
- 対象
- 教育関連