子どものレジリエンスを育み、前向きな考え方に促す関わり方

近藤 ひろえ さん

一般社団法人日本レジリエンスエデュケーション協会理事

研修の概要を教えてください

2024年11月8日開催 愛知県教職員組合海部地区女性部(養護教員)を対象にしたセミナーです。

60分のセミナーの中でレジリエンスの基礎知識を学ぶ、子どものレジリエンスを高める関わり方を学ぶ、この2点をねらいとして構成にしました。

レジリエンスをこの研修に取り入れたのは、どのような目的やねらいがありましたか

ご依頼者様は、子ども達のレジリエンスを高める必要性を感じている中、当協会のHPを見つけご依頼いただきました。

保健室に悩みを相談にくる生徒の中には、その時々の感情で出来事や事実を決めつけてしまい、前向きな気持ちに切り替えることが難しい生徒がおり、子ども達にネガティブな出来事から回復する力(レジリエンス)を高めるための関わり方を中心にプログラムを構成しました。

研修中の参加者のご様子はいかがでしたか

積極的にワークに取り組んでいる様子が見られました。具体的な質問の仕方や実践的な対話のポイントを学び、すぐに活用できると感じたと、具体的な事例の紹介が学びを深める要因となりました。

また講座終了後には多くの質問もあり関心の高さがうかがえました。すぐにでも子ども達への対応に活かしたい、子どもの気持ちを確認することの重要性を再確認したという感想の他に、自分自身の考え方や捉え方を見直す良い機会になったと、子どもとの関わり方だけではなく自身のメンタルヘルス向上にもつながったという感想もありました。

トレーナーとしてこの研修を行った感想をお聞かせください

60分という限られた時間の中でも最大限ワークを取り入れました。その結果、参加者の満足度も高かったと思います。

また養護教員だけでない先生方も参加されており「生徒指導に生かせる内容だった」というお声から、レジリエンスは広い分野で応用が期待されていると実感しました。