「部下の本音」と「上司の気持ち」
先日、ある企業に伺った際、入社2年目の方からこんなご相談がありました。
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上司から指示された仕事が終って、次にやることがないので、
「何かできることありますか?」
と上司に聞いたら、ムッとされたんです。
仕事がないから聞いているのに、なんでムッとされなきゃいけないのですか?
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この方は、続けて、
「何も聞かずにじっと座っているよりは
遥かにいいと思ったから聞いたのに。」
と話してくれました。
もしあなたが上司だったら、
「何かできることありますか?」
「何をやったらいいですか?」
「どっちにしますか?」
「どうしたらいいですか?」
と部下から相談があった時、どんな気持ちになりますか?
部下の成長を後押しするには?
「やることなくてぼーっとしているよりはいいけど…。」
「振りたい(振れる)仕事があったらとっくに振っている
(実力がなく、振れるものがない)。」
「もちろん新人の頃は何をしたらよいかを教えるが、
正直、『それを考えるのがあなたの仕事です』と言いたい。」
「はっきり言って、ムッとする。
アルバイトじゃないんだから、と思う。
会社は学校ではない、結果を出すところ。」
・・・といったところでしょうか。
上司なら部下には、
「自分で考えて、仕事を進めてほしい。」
「新しいことにもチャレンジしてほしい。」
「もっと大きな仕事ができるようになってほしい。」
と期待を抱くものですね。
こういう場合、
自分で考えて行動する部下に育てる上司の関わりとはどんなものか?
それは未熟でもいいから、部下から何か提案してもらうことです。
そうすることで、部下は初めて自分で考えるようになります。
部下が自分で考え、提案したことに対して、
上司のあなたからフィードバックをもらって、
初めて気づきを得ることができます。
手間と時間はかかりますが、
これが部下の成長を後押しすることに繋がります。
主体的に行動しない部下が直面している2つの壁
しかし、これをお読みの方の中には
「既にそんなことはやっている!それでも行動しないから困っているんだ!」
という方がいらっしゃるかもしれません。
実は、部下が自分で考え、主体的に行動しない(ように見える)時には、
・やらされ感の壁
・うまくいかない(失敗の)壁
に直面していることが考えられます。
「自分の部下がどんな壁にぶつかっていて、どんな状態なのか?」を見極め、
上司として適切な関わりをすることで、部下は自分で壁を乗り越えて、大きく成長していきます。
レジリエンスカーブで部下を見立てる
部下の状態を見極める手がかりになるのが、「レジリエンスカーブ」。
部下が今、何につまずいているのか、
レジリエンスカーブのどこにいるのかを知り、
上司としてどんな関わりが効果的で、部下の成長につながるのか?
事例を通じて実践的に学べるのが、
レジリエントリーダー研修(部下育成編)です。
開講以来、高評価をいただいているこの研修。
初めて部下を持つ方へもお勧めです。
年に2~3回程度しか開催しませんので、
ご都合がつく日程があれば、ぜひご参加ください。
(JREA代表理事 山本千香子)
おすすめの講座
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高い目標に向かって主体的に行動し、失敗からも学んで成長していける自律型人材を育てるために、リーダーとしてどのような場面でどう関わるか?具体的な見立てと関わりのスキルが学べます。
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