皆さんは
「どうせ」という言葉を
日常でどのくらい使っていますか?
どんなときに使っているでしょう?
日常を振り返ってみると、
私も「どうせ」と心の中で
つぶやいているときや、
実際に口に出して
言ってしまっているときがあると
思い当たります。
自分の力を信じることができず、
早々とあきらめてしまう
「自己効力感」が低い状態を、
「どうせ自分なんて」という言葉に置き換え、
「言うのをやめませんか」
と提案している方がいます。
「自殺最希少地域」を
4年間にわたって調査し、
自殺予防因子を明らかにした
岡檀(おかまゆみ)氏です。
岡氏の調査と分析によると
「自己効力感」は、
5つの自殺予防因子のうちの
1つであることが、明らかになったそうです。
「自己効力感」とは、
・自分がある状況において
必要な行動をうまく遂行できると、
自分の可能性を認知していること
・これから行うことに対して
「自分はできそうだ」
と思えること
一言で言えば
「やればできる」
と思える力のことです。
JREAでは
「レジリエンスを支える5つの力」
のうちの1つとお伝えしていますが、
岡氏の著書で
「自殺予防因子」の1つでもあると知り、
自己効力感を高めることの大切さを
改めて実感しました。
わかっていても、ついつい
「どうせ」という言葉を
使ってしまうときもありますよね。
そんなときは、
「どうせなら」
に言い換えることをお勧めします。
「どうせ自分なんて」を
「どうせなら自分にできることを
精一杯やってみよう!」とか、
「どうせ反対される」を
「どうせなら反対する人を
ビックリさせる案を考えよう」など。
どんなふうに言い換えられるか、
ぜひ知恵を絞ってみてください。
この言い換えは、当協会の
トレーナー会員限定勉強会で
ある会員さんに教えていただきました。
どうせなら自分も周りも
前向きになれる言葉を
遣っていきたいですね。
(理事:法貴かおり)
【参考文献】
「生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由がある」岡檀著